がんの位置、大きさや形状に合わせて線量を調節し狙い撃ちできる重粒子線治療とは、線量の集中性が高い、あるいは細胞致死効果の高い重粒子線を使ってがん病巣を集中的に攻撃し、切らずにがんを治す最先端治療です。手術をしませんので、体にやさしく、早期の社会復帰ができ、QOL(生活の質)を重視した、現代社会の要望に応えた治療法といえます。
現在、わが国で重粒子線がん治療に使われている粒子線は陽子線と炭素イオン線の2種類(注)です。この治療のためには加速器という大型の装置が必要ですが、普及を目指した小型加速器の開発が急速に進められています。
しかし、重粒子線治療は全てのがんに適応できるわけではありません。特に、胃や腸のように不規則に動く臓器、白血病のような全身に広がっているがん、広く転移したがんおよび既に良好な治療法が確立しているがんには適応できません。対象となるのは、局所に留まっているがん、悪性黒色腫のように通常の放射線が効きにくいがん、手術の難しいがんなどです。
重粒子線治療の特徴をまとめますと次のようになります。
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痛みを伴わない
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臓器の機能や体の形態の欠損が少い
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容姿、容貌を損なわず、傷跡も残らない
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高齢者にも適用できる
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副作用が少ない
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早期なら根治可能
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X線では治療困難な、深部がんにも適用できる
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社会復帰までの期間が短い
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(注)
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重粒子線とは、電子より重い粒子のビームの総称で、陽子線を含んで使用されていたこともありましたが、このホームページでは炭素イオン線を指します。また、陽子線および炭素イオン線を包含する場合は粒子線と称しています。
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それでは、重粒子線治療について順をおってお話します。
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がんの治療法
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放射線治療
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粒子線治療
(1) 粒子線治療の原理
(2) 粒子線治療の歴史
(3) なぜ粒子線でがんが治るのでしょうか
(4) 粒子線治療の特徴
(5) 重粒子線治療の対象となる症例
(6) 重粒子線治療の治療期間
(7) 重粒子線治療の治療成績
(8) 普及型重粒子線がん治療装置
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